事務次官って何?官僚の職位について

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先日、桜井翔さんのパパの桜井俊さん(通称櫻井パパ)が総務省の事務次官になり、財務省の前事務次官の香川俊介氏が亡くなりました。また、先日、この夏の事務次官人事がほとんどの省庁で行われました。

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今日は事務次官や官僚の職位についてまとめてみたいと思います。上から偉い順です。括弧内は英語名称になります。なお、英語名称は全省庁で必ずしも統一されておらず、省庁毎によって異なりますので(例えば、「,」が「of」だったり「of」が「for」だったり)、以下は私が知っている名称で記載したものになります。

大臣(Minister of 省庁名)

その省庁のトップであり、最終的な意志決定・責任者です。但し、省庁には大小様々な案件があり、その全てが大臣まで上がるわけではありません。大臣名で行われる行政行為(許認可など)も局長級の専決(権限の委任)にされていることも多いので、実質的には、大臣はその省庁の重要事項について意志決定をしていることになります。仕事の中身としては、(予算などの大臣折衝を除き)自ら調整を行うことはあまりなく、官僚が上程した案件の是非の意志決定することがメインになるかと思います。大臣はその省庁の全ての部局の(重要)事項について処理しているため、とても忙しく分刻みのスケジュールで動いていることが多いです。このため、大臣秘書官やスケジュール管理の秘書担当部局がサポートしています。 大臣秘書官はその省庁のエリートが担当することが多く、実質的な中身の判断まである程度行うことも多いです。

副大臣(Senior Vice-Minister of 省庁名)

大臣をサポートする立場にあり、大きい省庁では複数の副大臣で担務を分けていることもあります。基本的な仕事の中身は大臣と同じです。

政務官(Parliamentary Vice-Minister of 省庁名) 

大要は副大臣と同じですが、副大臣より一つ下のポジションになります。

※基本的にはここまでは政治家ですが、政治任用で民間の方を起用することもあります。この下が事務方(官僚)になります。

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事務次官(Vice-Minister, 省庁名)

事務方のトップです。要するにその省庁の官僚のトップになります。大臣には上程しないような案件もこのレベルまでは上がってくることが多く、かなりの事項を意志決定できます。一応、全ての官僚(総合職)はこのポジションを目指して切磋琢磨しているらしいですが、最近は純粋に国のために仕事ができればいいという人も多い気がします。事務次官への出世争いに興味がなさそうな官僚も多く見られます(単にそういう姿を見せないだけかもしれませんが)。従来は、入省同期(同じ入省年次)から複数の事務次官を出さないことが慣例となっていましたが、最近はこの慣例は完全に崩れているようです。

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○○審議官(Vice-Minister for 特定の事項)

○○には省庁の名前が入ります。事務方のナンバー2です。別の名称の場合もあります。例えば、財務省の場合、財務官という名称になります。ナンバー2であり次の事務次官待ちのポストになっていることもあります。

官房長(Deputy Vice-Minister of / Director Genaral of Minister’s Secretariat)

厳密には、以下の局長と同等レベルですが、官房は内部部局の中では筆頭部局なので、通常は普通の局長よりも偉いです。年次も局長より上になります。事務次官への登竜門になるポジションです。

局長(Director-General, …Bureau)

部局のトップです。その分野の責任者であり、実質的な意志決定者になります。大臣決裁の案件も局長専決になったりしているので、大小含めて様々な案件の是非を決定するポジションになります。大臣を始めとした政治家の先生への説明、国会答弁、公演会や業界の会議への出席、部局・省庁横断的な会議への出席、部下から上がってくる案件の判断など、業務は多岐に渡り非常に忙しい場合が多いです。

次長((Senior-)Deputy-Director-Genaral, …Bureau)

局長の下の局内の幹部です。小さい局だといない場合もあります。局長が忙しすぎるため、局長の名代を務めることが多いです。仕事内容自体は局長と大差ありません。

審議官((Senior) Deputy Director-Genaral, …Bureau)

次長同様です。いない場合もあります。次長同様、仕事内容自体は局長と大差ありません。

部長(Director, …Department)

局の中に部がある場合、部長がいます。仕事内容自体は局長と大差ありません。

課長/室長(Director, …Division / Director, …Office)

実質的に実務をマネジメントするポジションです。課・室としての意志決定をします。幹部説明や政治家の先生への説明をしたりします。回しやマネジメントが基本的な仕事になります。このレベルになると自ら作業することはあまりないと思いますが、人によっては文章を書いたり、更にはパワーポイントで自ら資料を作成する人もいます。室は課の下にありますが、室の独立性が高い部署と低い部署があります。室の独立性が高い場合、室長は実質的には課長と同等の権限になります。

一般職採用の場合、上まで上がれてもこのレベルになります。このレベル以上は全て総合職採用です。

参事官(Director for 特定の事項)

実質的に課長級ですが、課がない場合に、特定の事項を課長級で担当している役職になります。

企画官/○○官(Director for 特定の事項 / Coordinater for 特定の事項)

企画官は課室長の下の管理職級になります。総務課などの筆頭課以外ではいない場合も多いです。○○官には色々あります。企画官級の場合もあったり、課長補佐級の場合もあるので、名称だけではレベルの判断が付きづらい役職になります。ただし、英語では「Director」になることが多いと思われるので、国際業務など肩書きが必要なときには役に立ちます。

課長補佐/室長補佐(Deputy Director, …Division / Deputy Director, …Office)

課室長の下で実質的な実務を取り仕切っている人です。課長が不在の場合の代理になります。このレベルだと、幹部説明も自ら行うほか、政治家の先生への説明を行うこともあります。国会答弁の質問取りで政治家の先生に伺いに行くのはこのレベルが多いです。企画立案から調整、回しまで何でもこなさなくてならないポジションです。非常に忙しいポジションですが、自ら企画立案や調整などの実務を実行するほか、部下とともにチーム(班)として、主体的に業務をできるので、非常にやりがいがあるポジションになります。なお、室長補佐は室がある場合ですが、室があっても課長補佐と言っていることもあります。

係長/主査(Chief)

係の長ですが、その係に係長しかいないことも最近は多いです(「長」と言いながらも部下がいない状態)。基本的には窓口業務の捌きや資料作成などがメインになります。慣れてくると、自分で上司に提言したり、幹部説明に同行して自分で説明したりします。部下なしの場合、雑件処理からコピー取りまで何でもやります。なお、「主査」は組織上「係長」を置けない場合に置く、実質的な係長ポストです。当然形式的には部下はいませんが、後輩などがいる場合は実質的には部下がいることはあります。係長と主査とやっていることは基本同じです。

※但し、財務省は除きます。財務省の主査は予算の査定を実際に行うとても偉い人です。レベル的には課長補佐級ですが、査定官庁ということもあり雰囲気的にはもっと偉いです。

係員(Official)

一番最初のポストです。主に上司の指示を受けて動くことが多いです。資料作成、窓口業務(メールなどでの業務依頼など)、その他諸々の雑務を行っています。ただ、課長へ自ら説明したり、法令業務の決裁などは自分で事務次官などに回ることもあります。部署によっては、ゴミ捨てやお茶汲み、新聞配布など、非常勤職員が行っている仕事もやっていることがあります。なお、係員のときは、教育的な観点もあり、上司である課長補佐や係長に滅茶苦茶詰められる(内容を細かくチェックされる、質問される)ことも多いです。

非常勤職員

任期付き(2~3年)の職員です。若い女性が多いです。ゴミ捨てやお茶汲み、掃除、コピー、郵便物送付・受領、出勤や休暇の管理などの諸々の庶務的業務をやっていることが多いです。なお、幹部の秘書でも非常勤職員の場合があります。この場合、幹部のスケジュール管理がメインになります。割と綺麗どころを採用していることもあってか、正規職員と付き合ったり結婚することも多いです。

厳密ではありませんが、以上が一般的な官僚の職位の説明になります。

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